親知らずは「いつまでに」抜くべき?理想の年齢と放置するリスクを徹底解説
「歯医者で親知らずがあると言われたけれど、痛くないから放置している」 「親知らずって、いつまでに抜けばいいんだろう?」
特にトラブルが起きていないと、ついつい後回しにしてしまうのが親知らずの抜歯ですよね。
しかし、実は親知らずには「この時期までに抜いておいた方が圧倒的にリスクが少ない」という理想のタイミングが存在します。
この記事では、親知らずを年間300本以上抜歯している歯科医師が、親知らずを抜くべき年齢の目安、理想のタイミング、そして放置することのデメリットについて分かりやすく解説します。

1. 結論:親知らずは「20代前半まで」に抜くのがベスト!
結論から言うと、親知らずを抜くなら「20代前半まで(遅くとも20代のうち)」が強く推奨されます。
その理由は、医学的に若いうちに抜くメリットが非常に大きいからです。
なぜ「20代前半」が理想なのか?
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① 骨が柔らかく、歯が抜けやすい
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若い時期は、歯を囲んでいるアゴの骨が比較的柔らかいため、スムーズに歯を抜くことができます。
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② 根っこが完成していない(神経を傷つけにくい)
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親知らずは10代後半から20代前半にかけて根っこが伸びていきます。根っこが完成する前(短い状態)に抜くことで、アゴの太い神経を傷つけるリスクを大幅に減らせます。
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③ 傷の治り(回復)が圧倒的に早い
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若ければ若いほど新陳代謝が活発なため、抜歯後の傷口の塞がりが早く、痛みや腫れが長引きにくいというメリットがあります。
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2. 30代・40代以降の抜歯はどうなる?
もちろん、30代以降になってから親知らずを抜くことも十分に可能です。ただし、若いうちに比べる以下のようなデメリットが生じます。
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骨が硬くなり、削る量が増える
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抜歯後の痛みや腫れが強く出やすい
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傷口の穴が塞がるまでに時間がかかる
仕事や育児で忙しくなる30代以降は、抜歯のためにまとまった休息をとるのも難しくなりがちです。
そのため、スケジュールに余裕がある学生時代や、社会人1〜2年目のうちに済ませておくのが理想的です。
3. 年齢だけじゃない!親知らずを抜くべき「3つのタイミング」
年齢以外にも、「いつまでに」を決める重要なライフステージのタイミングがあります。
① 妊活・妊娠の前までに
妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりによって、お口の中の環境が悪化し、親知らずが腫れやすくなります。しかし、妊娠中はレントゲン撮影、麻酔、抗生物質やロキソニンなどの痛み止めの服用に制限が出てしまいます。 激しい痛みに耐えなければいけなくなるのを防ぐため、早いタイミングでの抜歯を強くおすすめします。
② 留学や長期の海外出張の前までに
海外、特にアメリカなどでは歯科治療に保険が効かず、親知らず1本抜くのに数十万円の費用がかかるケースもあります。
また、言葉が通じない環境での治療は不安が大きいものです。長期間日本を離れることが決まったら、出発の1〜2ヶ月前までには抜歯を終わらせておきましょう。
③ 手前の歯が「虫歯」になる前に
横を向いて生えている親知らずは、手前の健康な奥歯との間に隙間を作り、高確率で虫歯を引き起こします。
手前の歯(一生使う大切な奥歯)が巻き添えを食ってボロボロになる前に、原因となる親知らずは抜いておくべきです。
4. 【要注意】今すぐ抜くべき親知らずのサイン
もし今、あなたの親知らずが以下のような状態なら、「いつまでに」と悩む猶予はありません。早急に歯科医院を受診してください。
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何度も歯茎が腫れたり、痛みが出たりしている
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親知らずの周りから嫌な臭い(口臭)がする
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手前の歯との間に食べ物がよく挟まる
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親知らずが原因で歯並びが押されて変わってきた気がする
これらは、お口の中でトラブルが現在進行形で進んでいるサインです。
痛くない今こそ、一度レントゲンを撮ってみませんか?
親知らずの抜歯は、トラブルが起きてからでは、麻酔が効きにくくなったり、治療後の回復に時間がかかったりします。
「痛くない今」だからこそ、計画的に、一番楽なタイミングで抜くことができる最大のチャンスです。
当院では、「本当に今すぐ抜くべきか?」「将来的にリスクがあるか?」をレントゲンやCTを使って正確に診断します。
診察の結果、綺麗にまっすぐ生えていて「抜かなくてもいい親知らず」と判明することもありますので、まずは確認のために一度お気軽にご相談ください。