こんにちは。 突然ですが、皆様は「歯周病」がただの「お口の病気」だと思っていませんか?
実は、歯科医療の現場では今、大きなパラダイムシフトが起きています。
それは、歯周病治療が単に歯を残すためだけでなく、「全身疾患の予防と治療」に直結するという考え方です。
今回は、日本歯周病学会が発行した最新の歯周治療ガイドラインに基づき『岡崎歯医者』院長:高田裕史が解説します。
1. 歯周病と全身疾患の衝撃的な関係
今回、特に知っていただきたいのが以下3つのリスクです。
① 糖尿病との「負の連鎖」
歯周病と糖尿病は、互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。
歯周病による炎症性物質(TNF-αなど)が血液中に入り込むと、インスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させてしまうことがわかっています。
逆に言えば、「歯周病治療を行うことで、血糖コントロール(HbA1c値)が改善する」というエビデンスも示されています。
内科で糖尿病や糖尿病予備軍と言われた方。ぜひ「岡崎歯医者」までご相談にいらしてください。
② 命を脅かす「心疾患・脳血管疾患」
歯周病菌が血管内に入り込むと、動脈硬化を促進させるリスクがあります。
最新の報告では、歯周病患者はそうでない人に比べ、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)のリスクが有意に高いことが示されています。
また、脳梗塞のリスクファクターとしても注目されており、お口の健康を守ることは、血管の健康。ひいては命を守ることに直結しているのです。
③ 妊産婦の方へ「早産・低体重児出産」のリスク
妊娠中はホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすい時期です。
母親が重度の歯周病に罹患している場合、早産や低出生体重児出産のリスクが高まることが報告されています。
これから出産を迎える岡崎のプレママにとって、歯科検診は赤ちゃんへの最初のプレゼントと言えるでしょう。
2. 高齢化社会・岡崎で防ぐべき「誤嚥性肺炎」と「フレイル」
岡崎市でも高齢化が進む中、ご高齢の方やそのご家族に強く意識していただきたいのが「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。
『高齢者の歯周治療ガイドライン 2023』によると、日本の死因の上位を占める肺炎の多くは、高齢者における誤嚥性肺炎です。
これは、お口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤って肺に入ってしまうことで引き起こされます。
口腔ケアが肺炎を減らす
要介護高齢者において定期的な口腔ケアを実施することで、肺炎の発症率が有意に低下することが明らかになっています。
「年だから歯が抜けるのは仕方がない」「通院が大変だから」と放置せず、訪問歯科診療などを利用してでも口腔内の細菌数を減らすことが、命をつなぐ鍵となります。
「オーラルフレイル」という警鐘
また、最近では「オーラルフレイル」という言葉も注目されています。
噛む力や飲み込む機能が低下すると、食事が偏り、全身の筋力が低下する「フレイル」へと繋がります。
岡崎歯医者では「飲み込む力」や「噛む機能」を維持・リハビリを行っていきます。
3. 「治して終わり」ではない。寿命を延ばす「メインテナンス」とは?
「じゃあ、一度歯医者に行って治してもらえば安心」と思われたかもしれません。
しかし、歯周病は高血圧や糖尿病と同様に完治することが難しい慢性の病気です。
そこで重要になるのが、専門用語で「メインテナンス」と呼ばれる継続的な管理です。
メインテナンスは「歯周病の再発と進行を防ぎ、歯周組織の健康を維持するための治療」です。
これは、単なる「定期検診」や「歯石取り」とは意味合いが異なります。
- 病状の安定を維持する医療行為:歯科医師や歯科衛生士が、ポケットの深さや出血の有無を精密に検査し、プラークコントロールの状態をチェックします。
- 全身状態のモニタリング:糖尿病や高血圧などの全身疾患がある場合、その数値やお薬手帳の確認も行い、医科と連携した管理を行います。
まとめ:岡崎で「健康寿命」を延ばす賢い選択を
歯周病は、痛みもなく静かに進行し、気づいた時には歯だけでなく、心臓や脳、全身の血管にダメージを与えている恐ろしい病気です。
しかし、正しい知識を持ち、適切な「かかりつけ医」と出会うことができれば、十分に重症化予防・管理が可能な病気でもあります。
「歯医者は、痛い時だけ行く場所」から「健康寿命を延ばすために通う場所」へ。
この意識の転換が、あなたとご家族の10年後、20年後の未来を明るくします。
岡崎歯医者では真摯に患者様の全身の健康を考えています。ぜひ一度相談にいらしてください。
岡崎歯医者(インプラントクリニック岡崎)
院長:高田 裕史
住所:愛知県岡崎市戸崎町屋敷93番地1