【岡崎歯医者】心臓疾患をお持ちの方のインプラント治療について

心臓に持病をお持ちの方へ
岡崎歯医者では、日本循環器学会らが策定した『感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2017年改訂版)』に基づき、医学的根拠(エビデンス)のある安全なインプラント治療を提供しています。
今回は、心臓疾患をお持ちの方がインプラント治療を受ける際に知っておくべきリスクと、岡崎歯医者で行っている予防対策について詳しく解説します。

歯科治療を受ける際、お口の中の状態だけでなく、全身の健康状態。特に「心臓」の健康が深く関わっていることをご存知でしょうか。

近年、インプラント治療は一般的なものとなりましたが、心臓に持病をお持ちの方の場合、外科処置に伴う感染症のリスクに配慮する必要があります。
その中でも特に重要なのが「感染性心内膜炎(Infective Endocarditis: IE)」です。

感染性心内膜炎(IE)とはどのような病気か

感染性心内膜炎(IE)とは、心臓の弁や心内膜(心臓の内側の壁)、あるいは心臓内の人工物(人工弁やペースメーカなど)に細菌が付着し、「疣腫(ゆうしゅ)」と呼ばれる菌の塊を形成して全身に様々な症状を引き起こす、重篤な敗血症性疾患です 。

    この病気は決して発症率が高いわけではありません。しかし、一度発症すると心不全や脳塞栓(脳梗塞)、血管塞栓などを引き起こし、適切な治療が行われない場合は死に至ることもある怖い病気です 。

    なぜ歯科治療が関係するのか?

    お口の中には数多くの細菌が存在しています。
    抜歯やインプラント手術、歯石除去などの出血を伴う歯科処置を行うと、これらの一過性の菌が血液中に入り込みます(菌血症)。
    通常は体の免疫力によって菌は排除されますが、心臓弁膜症や先天性心疾患などをお持ちの方の場合、感染性心内膜炎を発症するリスクがあります 。

    IEの原因菌として最も頻度が高いものの一つが、お口の中に常在する「緑色レンサ球菌(Viridans group streptococci)」です 。
    そのため、歯科と循環器科の連携(チーム医療)が極めて重要とされています 。

    インプラント治療におけるリスク分類

    ガイドラインでは、心疾患の状態によってIE発症のリスクを3分類しています。
    岡崎歯医者では、患者様がどのグループに該当するかを慎重に判断し循環器主治医と連携をとります。

      ① 高度リスク群(予防投与を強く推奨)
      • 人工弁置換術を受けた方(生体弁、機械弁問わず)
      • 過去に感染性心内膜炎(IE)にかかったことがある方
      • 複雑性チアノーゼ性先天性心疾患の方
      • 体循環系と肺循環系の短絡造設術(シャント手術など)を受けた方
      ② 中等度リスク群(予防投与を提案・検討)

      必ずしも重篤にはならないものの、IE発症の可能性が高い患者様です 。
      欧米のガイドラインでは予防投与が不要とされることもあります。日本では抗菌薬予防投与が「提案」されています 。

      • ほとんどの先天性心疾患(単独の二次孔型心房中隔欠損を除く)
      • 後天性弁膜症(心臓弁膜症)
      • 閉塞性肥大型心筋症
      • 弁逆流を伴う僧帽弁逸脱症
      • ペースメーカや植込み型除細動器など。デバイスを植込んでいる方(※デバイスに関しては議論があります。)
      ③ 低リスク群

      一般の方と同程度のリスクであり、特別な予防投与は必要ないとされています 。

      • 単純な心房中隔欠損症(二次孔型)
      • 冠動脈バイパス術後の方
      • 機能的な心雑音のみの方 など

      岡崎歯医者で行う「予防的抗菌薬投与」について

      岡崎歯医者では、上記のような患者様がインプラントや抜歯など出血を伴う処置を受ける際。
      ガイドラインに準拠した「抗菌薬の予防投与」を実施しています。

        投与方法
        基本的には、処置の1時間前にアモキシシリン2gを経口服用していただきます 。
        血液中の抗菌薬濃度を手術中に十分に高めておきます。これにより血液中に入った細菌が心臓に付着・増殖するのを防ぐためです 。
        ※ペニシリンアレルギーをお持ちの方は問診時に必ずお知らせください 。別の種類の抗菌薬を使用いたします

        この予防法は、英国など一部の国を除き、世界的に推奨されているスタンダードな方法であり、副作用のリスクも極めて低いことが報告されています 。

        インプラント治療を成功させるために:日々のケアの重要性

        抗菌薬を飲めば全て安心、というわけではありません。ガイドラインでも強調されているのが、「日常の口腔衛生管理(オーラルケア)」の重要性です 。

          実は抜歯などの歯科治療時だけでなく、日々の歯磨きによっても、菌血症は発生しています 。
          お口の中が汚れていて歯肉に炎症があると日常的に菌が血管に入りやすくなります。
          つまり、インプラントを入れる前も、後も。お口の中を清潔に保つことこそが心臓を守る最大の予防策なのです 。

          岡崎歯医者では、インプラント手術前の徹底したクリーニング(スケーリング)はもちろん、術後のメンテナンスを通じて、IEのリスクを最小限に抑えるサポートをいたします。

          岡崎でインプラントをご検討の方へ

          心臓に持病があるからといって、インプラント治療を諦める必要はありません。
          適切なリスク評価と、ガイドラインに基づいた予防処置を行えば、安全に治療を受けることが可能です。

          岡崎歯医者では以下のステップで安全性を確保しています。

          1. 詳細な問診::心疾患の種類の確認(お薬手帳や循環器科からの診療情報提供書を確認します)。
          2. 医科歯科連携::主治医と連携を取り、手術の可否や投薬内容を相談します 。
          3. ガイドラインに沿った投薬:手術前の適切な抗菌薬投与の実施 。
          4. 徹底した衛生管理:術前・術後の口腔ケアによる細菌コントロール。

          「自分はリスクがあるのだろうか?」
          「インプラントはできるだろうか?」
          ご不安な方は、ぜひ一度、岡崎市の岡崎歯医者へご相談ください。
          あなたのしっかりと噛める喜びを取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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