「もうこれ以上、歯を失いたくない」あなたへ
「気がついたら、歯の根元が茶色くなっていた」
「昔治療した詰め物の下が虫歯になって、抜歯と言われてしまった」
「なぜ歯を失うことになったのか」という原因に、ある共通点が見つかることがよくあります。
その一つが大人特有の虫歯トラブル「根面う蝕(こんめんうしょく)」です。
今回は、岡崎歯医者(院長:高田裕史)が、日本歯科保存学会が策定した『根面う蝕の診療ガイドライン』に基づき、あなたの残りの歯を守るための「削らない最新の虫歯管理法」について解説します。
1. 大人を襲う「根面う蝕」とは?
若い頃の虫歯は、歯の噛み合わせの面や、歯と歯の間にできることが一般的でした。
しかし、年齢を重ねると、歯茎が少しずつ下がっていきます(歯肉退縮)。すると、本来は歯茎の中に隠れていた「歯の根っこ(歯根)」が露出してしまいます。
歯の根はとても弱い
歯の頭(歯冠)は、人体で最も硬い「エナメル質」で守られています。
しかし根(歯根)は「セメント質」や「象牙質」という、比較的柔らかい組織でできています。
そのため、露出した根元に汚れが溜まると、非常に虫歯になりやすいという特徴があります。これが「根面う蝕」です。
これが進行すると、歯が折れてしまい抜歯を余儀なくされます。歯を失う原因の一つともなっています。
2. 最新の常識は「削って詰める」から「削らず管理する」へ
「虫歯になったら、削って詰めるしかない」と思っていませんか? 実は、根面う蝕に関しては、その常識が変わりつつあります。
『根面う蝕の診療ガイドライン』の副題には、「非切削でのマネジメント」と記されています 。
これは安易に削るのではなく、進行を止めたり、予防したりする「管理(マネジメント)」が第一選択になるという考え方です。
削ってしまうとかえって歯の寿命を縮めてしまうことがあるため、当院でもこのガイドラインに基づいた科学的な管理を行っています。
3. ガイドラインが推奨する「3つの科学的対策」
では、具体的にどのようにして「削らずに」歯を守るのでしょうか?
ガイドラインで推奨されている、エビデンス(科学的根拠)のある方法をご紹介します。
① 高濃度フッ化物配合歯磨剤(5,000 ppm F)
う蝕ハイリスクの方の活動性根面う蝕の回復には、「5,000 ppmFフッ化物配合歯磨剤」の使用が推奨されています。
日本で市販されている歯磨き粉の上限は通常1,450ppmですが、世界的にはより高濃度のフッ素がリスクの高い患者様に使われています。
当院では、患者様のリスクレベルに合わせて、適切な濃度のフッ素塗布や、歯科医院専用のケア用品をご提案しています。
② フッ化物配合「洗口剤」の併用
「歯磨き粉だけで十分」と思いがちですが、活動性根面う蝕の回復のために、フッ化物配合洗口剤(うがい薬)を併用すべきというデータが示されています。
液体である洗口剤は、歯ブラシが届きにくい歯の根元や隙間にもフッ素を行き渡らせることができるため、毎日のケアにプラスすることで予防効果を高めます。
③ フッ化ジアンミン銀(サホライド)の塗布
進行してしまった根面う蝕に対しては、「フッ化ジアンミン銀」というお薬を使用することがあります。
これは、虫歯の進行を強力に抑制(停止)させる効果があります。塗布した部分が黒くなるという審美的なデメリットはありますが、歯を削らずに守るための非常に有効な手段として、ガイドラインでも取り上げられています。
4. インプラント治療は「お口全体」を見直すチャンス
「インプラントを入れること」と「残りの歯の虫歯予防」。 一見関係ないように思えるかもしれませんが、実は密接に関わっています。
インプラントが必要になったということは、お口の中に「歯を失うリスク(虫歯菌や歯周病菌、噛み合わせなど)」が存在していたという証拠です。
そのリスクを放置したままインプラントを入れても、今度は他の歯が根面う蝕になり、また抜歯…といういたちごっこになりかねません。
岡崎歯医者の「トータルケア」
当院では、インプラント治療を行うのと並行して、残っている歯の精密検査を行います。
もし「根面う蝕」のリスクが見つかれば、すぐに削るのではなく、ガイドラインに基づいたフッ素ケアや生活指導を行い、「これ以上、1本も歯を失わないための環境づくり」を徹底します。
まとめ:あなたの「健口」を生涯サポートします
岡崎歯医者では、あなたの健康をサポートします。
「最近、歯の根元がしみる」「インプラントと一緒に、他の歯もしっかり診てほしい」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
科学的根拠に基づいた、あなただけの予防プログラムをご提案いたします。
岡崎歯医者
院長:高田 裕史
住所:愛知県岡崎市戸崎町屋敷93番地1