岡崎歯医者|「痛くなくなったから終わり」は危険です

岡崎市の皆様、こんにちは。 「岡崎歯医者」院長の、高田裕史(たかだ ひろし)です。

突然ですが、皆様は歯科医院に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「歯が痛くなったら行くところ」
「詰め物が取れたら行くところ」 もし、そのようにお考えだとしたら、それは非常に危険なサインかもしれません。

実は、歯科医師である私が最も恐れているのは、治療中のトラブルではありません。
「痛みが消えた後、患者様が来なくなってしまうこと」
これこそが、将来的に皆様が歯を失う最大の原因なのです。

今回は、日本歯周病学会の『歯周治療のガイドライン2022』および『高齢者の歯周治療ガイドライン2023』に基づき、なぜ「痛くなくなったら終わり」にしてはいけないのか、その医学的な理由を詳しく解説します。

1. 歯周病は「完治」しない?~慢性疾患としての理解~

まず、厳しい現実をお伝えしなければなりません。
一度破壊された歯周組織(歯を支える骨など)は、完全に元通りになることは稀です。また、お口の中の細菌(歯周病菌)をゼロにすることも不可能です。

ガイドラインでは、歯周病治療のゴールを「病気の進行を止め、安定した状態を維持すること」としています。
これは高血圧や糖尿病といった「慢性疾患」と同じ考え方です。
薬を飲んで血圧が下がったからといって薬をやめれば、また数値が上がるのと同じように、歯周病もケアを止めれば、確実に再発します。

特に歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、再発初期には痛みが出ません。 「痛くないから大丈夫」と思って数年放置し、次に痛みが出た時には、もう抜歯しか選択肢がない……。岡崎で長年診療を続けてきて、そのような悲しいケースを数多く見てきました。

だからこそ、当院では「痛みをとる」を「ゴール」ではなく、「歯を守るためのスタートライン」と位置づけています。

2. 「ただのクリーニング」とは違う!命を守る「SPT」

治療が一通り終了し、病状が安定した患者様に対して行うのが、SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)です。

多くの患者様はこれを「定期検診」や「歯石取り」と同じものだと思われていますが、医学的には明確に異なります。SPTは、再発のリスクが高い歯周病患者様に対して行う「立派な治療行為」なのです。

『歯周治療のガイドライン2022』では、SPTの重要性について多くのエビデンスが示されています。

SPTで具体的に何をするのか?

岡崎歯医者で行うSPTは、単に歯を磨くだけではありません。

  1. 精密検査(モニタリング): 4mm以上の歯周ポケットが再発していないか、プロービング時の出血(BOP)がないかを数値で確認します。出血は、炎症がくすぶっている証拠です。
  2. バイオフィルムの破壊: ご自宅の歯ブラシでは落としきれない、細菌の膜(バイオフィルム)を専用の機器で徹底的に除去します。このバイオフィルムは、約1~3ヶ月で病原性が高まると言われています。そのため、1~3ヶ月ごとの受診が推奨されるのです。
  3. 噛み合わせのチェック: 歯周病で弱った歯にとって、強い噛み合わせの力は致命傷になります。微妙な変化を見逃さず、力のコントロールを行います。

過去の研究データ(Axelssonら)によれば、定期的なメンテナンスを受けたグループと受けなかったグループでは、30年後の歯の残存数に圧倒的な差が出ることが証明されています。

3. 岡崎の高齢化に備える「オーラルフレイル」対策

もう一つ、私たちが力を入れているのが、ご高齢の方へのサポートです。 『高齢者の歯周治療ガイドライン2023』では、単に歯周病菌を減らすだけでなく、「口腔機能の維持・向上」が大きな目標として掲げられています。

皆様は「オーラルフレイル」という言葉をご存知でしょうか? これは「お口の虚弱」を意味します。

  • 滑舌が悪くなった
  • 食べこぼしが増えた
  • 硬いものが噛めなくなった
  • むせやすくなった

これらは「歳のせい」と見過ごされがちですが、実は全身の衰え(フレイル)の入り口です。 噛めなくなると、柔らかい炭水化物ばかり食べるようになり、タンパク質不足から筋肉が減り、足腰が弱って要介護状態に近づいてしまいます。また、お口の汚れは「誤嚥性肺炎」の直接的な原因にもなります。

岡崎歯医者では、SPTの来院時に、こうした「お口の機能低下」の兆候がないかもチェックしています。 必要に応じて、お口の体操や、食事形態のアドバイスも行います。 「一生、自分の口で美味しく食べる」 これを叶えるためには、痛みがなくても定期的にプロの目でチェックを受けることが不可欠なのです。

4. 忙しい現役世代の方へ~「予防」こそ最高の投資~

ここまで読んで、「理屈はわかるけど、忙しくて通えない」と思われた方もいらっしゃるでしょう。 しかし、あえて申し上げます。 「忙しい方こそ、SPTに通うべき」です。

歯周病が重症化してから治療を始めると、毎週のように通院が必要になり、外科手術や高額な被せ物が必要になることもあります。時間もお金も、膨大にかかります。 一方、SPTであれば、3ヶ月に1回、約1時間の来院で済みます。

ご自身の歯という「資産」を守るために、年間わずか4時間程度の時間を投資する。 これほどコストパフォーマンスの良い健康管理はないのではないでしょうか。

5. 岡崎歯医者・院長 高田裕史の想い

私は、岡崎歯医者を「痛い時にだけ来る場所」ではなく、「健康を確認して安心するために来る場所」にしたいと考えています。

当院の歯科衛生士たちは、私の指示のもと、高度なトレーニングを受けたプロフェッショナルです。 毎回担当の衛生士がお口の状態をチェックし、 「前回より歯ぐきの色が良くなりましたね」 「ここの磨き方が難しそうですね、一緒に練習しましょう」 と、患者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供します。

患者様の中には、 「先生に怒られるのが怖くて、期間が空いてしまった」 とおっしゃる方がいらっしゃいます。

どうか、心配しないでください。期間が空いてしまったとしても、私は怒ったりしません。
「よく戻ってきてくれましたね」と歓迎します。 一番悲しいのは、気まずさから通院を完全に止めてしまい、手遅れになってしまうことです。

まとめ:あなたの一生のパートナーとして

歯周病は、患者様と私たち歯科医療従事者が、二人三脚で戦う病気です。 最新のガイドラインや知識は私たちが持っています。しかし、日々のセルフケアと、定期的に通院する決意をしていただくのは、患者様ご自身です。

「80歳になっても、ステーキを自分の歯で噛み切りたい」 「孫と会話を楽しみたい」

そんな未来の目標がある方は、ぜひ岡崎歯医者のドアを叩いてください。 院長の私、高田裕史をはじめ、スタッフ一同、あなたの「健口(けんこう)」を全力でサポートすることをお約束します。

まずは、お久しぶりの方も、初めての方も、お気軽に検診にいらしてください。 お待ちしております。


監修: 岡崎歯医者(インプラントクリニック岡崎)院長 高田裕史(記事内の見解は『歯周治療のガイドライン2022』『高齢者の歯周治療ガイドライン2023』等に基づいています)

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