インプラントを「できるか不安」な方へ
岡崎歯医者 院長:高田裕史がインプラント治療を安全に受けるための「判断基準」について。
『歯科インプラント治療指針(平成25年3月 日本歯科医学会編/厚生労働省事業)』
『口腔インプラントの治療指針(令和6年4月 日本口腔インプラント学会)』に基づき専門的な視点から詳しく解説します。
「インプラントにしたいけれど、糖尿病があるから断られるかもしれない」
「骨粗鬆症の薬を飲んでいると、顎の骨が腐ると聞いて怖い」
「ヘビースモーカーだけど、治療は受けられる?」
岡崎市でインプラント治療のご相談を受ける中で、このような「ご自身の体調や持病」に関する不安を口にされる患者様が非常に多くいらっしゃいます。
インプラントは、単に歯を入れるだけでなく、外科手術を伴う治療です。
そのため、誰でも無条件に受けられるわけではありません。
医学的な「適応(できるかどうか)」の判断が非常に重要になります。
1. インプラント治療の「リスクファクター」とは?
インプラント治療を成功させるためには患者様の体の状態が整っていることが大前提です。
リスクファクターは大きく以下の2つに分類しています。
- 全身的リスクファクター: 糖尿病や高血圧などの持病、服用している薬、喫煙習慣など。
- 局所的リスクファクター: 顎の骨の量や質、歯周病の有無、噛み合わせなど。
これらが管理されていない状態で治療を行うと、インプラントの寿命に影響を与える可能性があります。
岡崎歯医者では、これらを事前に徹底的にチェックします。
2. 「全身の持病」とインプラント治療の可否
「持病がある=インプラントができない」とは限りません。適切なコントロール下であれば、治療が可能なケースも多くあります。
ガイドラインに記載されている具体的な基準を見ていきましょう。
① 糖尿病の方
糖尿病は、手術後の傷の治りが悪くなるほか、細菌に感染しやすくなるリスクがあります。(創傷治癒不全と易感染性)
さらに、インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)を阻害する大きな要因ともなります。
【治療の目安】 通常の待機手術の基準として以下が示されています。
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):6.9%以下
- 空腹時血糖値:140mg/dL以下
岡崎歯医者ではインプラント治療前に内科の主治医と連携を取り、治療のタイミングを慎重に判断します。
② 骨粗鬆症とお薬(ビスフォスフォネート製剤)
骨粗鬆症自体も、骨の強度が低下することで「初期固定(埋入直後の安定)」が得にくくなるリスクがあります。
より注意が必要なのは治療薬です。
特に「ビスフォスフォネート系薬剤」を服用されている場合。
抜歯などの外科的治療を受けた後に「顎骨壊死(がっこつえし)」が顕在化するリスク(MRONJ)が報告されています。
【岡崎歯医者では?】
服薬期間について主治医と綿密に相談をします。
また、リスクを十分に説明した上で同意が得られた場合にのみ治療を行います。決して独断で進めることはありません。
③ 高血圧症の方
高血圧は、動脈硬化を背景に脳出血や心筋梗塞などの合併症を引き起こすリスクがあります。手術の緊張や痛みで血圧が急上昇すると、術中の異常出血や気分の悪化につながります。
【岡崎歯医者では?】
当院には歯科麻酔科認定医が在籍しています。手術中は生体情報モニターで血圧や脈拍を常時監視し、必要に応じて「静脈内鎮静法」を用いて、血圧の変動を抑えたリラックス状態での安全な手術を提供します。
3. 「喫煙」は最大のリスクファクター
「タバコを吸っていてもインプラントはできますか?」という質問をよくいただきます。
厳しいようですが、喫煙はインプラント治療にとって「百害あって一利なし」です。
ガイドラインでもタバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流や酸素の運搬を阻害すると明記されています。
これにより、以下のトラブルが起こりやすくなります。
- 手術の傷口が治らない(創傷治癒不全)
- 骨とインプラントが結合しない
- 治療後に「インプラント周囲炎」になり、インプラントが抜けてしまう
岡崎歯医者では、インプラントの寿命を延ばすために、治療開始前の禁煙を強く推奨しています。
4. お口の中の状態(局所的リスク)の評価
全身の状態に問題がなくても、インプラントを埋める場所(局所)に問題があれば治療はできません。
① 骨の量と質
インプラントを支えるためには十分な骨が必要です。ガイドラインでは、骨量や骨質が不足していると、インプラント体の選択や初期固定に悪影響を与えるとされています。
岡崎歯医者では、歯科用CTを用いて骨の厚みや密度を3次元的に診断します。
骨が足りない場合は、「骨造成(GBR)」などの技術を用いて、土台を整えてから治療を行います。
② 歯周病の有無
「歯周病で歯が抜けたから、すぐにインプラントをしたい」という方は要注意です。 歯周病菌はお口全体に存在するため、残っている歯の歯周病を治さずにインプラントを入れると、インプラントも細菌に感染してしまいます(インプラント周囲炎)。 天然歯の喪失原因はインプラントを失う原因にもつながるため、岡崎歯医者ではまずお口全体の歯周病治療を徹底して行います。
5. 安全を守るための「チェックリスト」と「連携体制」
インプラント治療におけるトラブルを未然に防ぐため、岡崎歯医者では「チェックリスト」の活用が推奨されています。
これは、適応症であるかどうかの客観的な判断や、全身的な既往歴の見落としを防ぐためのものです。
岡崎歯医者では、インプラントを希望される方に詳細な問診と検査を行い、リスクを洗い出します。 また、一人の歯科医師だけで判断するのではなく、以下の体制を整えています。
- 病診連携(びょうしんれんけい): 患者様の持病について、かかりつけの医師に手紙(対診)を送り、医学的な情報を共有します。
- チームアプローチ: 歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士がそれぞれの専門知識を活かし、連携して治療にあたります。
まとめ:リスクを知ることは、安全への第一歩
インプラント治療は素晴らしい治療法ですが、「誰でも、どんな状態でもできる」魔法の治療ではありません。
しかし、リスクがあるからといって、すぐに諦める必要もありません。
重要なのは、「自分のリスクを正しく理解し、それに対する対策が万全な歯科医院を選ぶこと」です。
岡崎歯医者では、
- 厚生労働省事業のガイドラインに基づいた厳格なリスク評価
- CTや生体モニターなどの高度な設備
- 麻酔科医やかかりつけ医との連携体制
- 年間150本以上の実績を持つ執刀医の技術
これらを駆使して、難しいとされる症例でも安全に治療を行えるよう全力を尽くします。
「他院で断られたけれど、本当に無理なのか知りたい」
「持病があるけれど、どうしてもよく噛めるようになりたい」
そのような方は、ぜひ一度岡崎歯医者のインプラント相談にお越しください。
あなたの体の状態に合わせた、最適で安全な治療プランをご提案いたします。
岡崎歯医者 2026年3月OPEN
院長:高田 裕史
住所:愛知県岡崎市戸崎町屋敷93番地1